【ブロックチェーン】MacOSにbitcoin-cliを導入する

Bitconiの技術的な部分を理解するためにはBitcoin Coreに参加する必要があります。2017年に爆発的に台頭した仮想通貨により「ブロックチェーン」という言葉の浸透は日に日に強まっていますが、技術的な部分について詳細に知っている人は少ないでしょう。

今回はMacOSでBitcoin Coreをターミナルで操作できるようにするbitcoin-cliの導入方法を簡単に記録しておきます。いくつかのリファレンスによっては(少なくとも僕は)同様のコマンドを真似して打ってもエラーを吐かれる場合があるので、2018年9月の記事公開時点で動作したターミナルコマンドを紹介しておきます。

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Macへbitcoin-cliをインストールする手順

以下に手順を記載していきます。

手順1:ソースコードをクローンする

bitcoin-cliを導入する前にbitcoinのページからソースコードをcloneします

$ git clone https://github.com/bitcoin/bitcoin.git

Cloning into 'bitcoin'...
remote: Counting objects: 123767, done.
remote: Compressing objects: 100% (12/12), done.
remote: Total 123767 (delta 7), reused 3 (delta 3), pack-reused 123752
Receiving objects: 100% (123767/123767), 110.59 MiB | 1.31 MiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (86364/86364), done.

gitがインストールされていない場合、Homebrewを使ってgitを先にインストールしておきましょう。

手順2:bitcoinディレクトリに移動して安定なバージョンを選択する

$ cd bitcoin

でクローン先ディレクトリに移動して下さい。

$ git tag

~省略
v0.14.1rc1
v0.14.1rc2
v0.14.2
v0.14.2rc1
v0.14.2rc2
v0.15.0
v0.15.0.1
v0.15.0rc1

で同期できるタグを確認します。tagというのはコミットIDをよりわかりやすくしたラベルのようなものです。

上のように様々なバージョンが表示されると思います。このうち末尾にrcがついていない最新のものを選んで下さい。勿論バージョンが低いものでも構いません。執筆現時点では「v0.15.0.1」が最新だったのでこのタグを使ってブランチを同期します。

$ git checkout -b v0.15.0.1

手順3:bitcoin-cliに必要な依存パッケージを導入する

Homebrewを用いて依存パッケージをダウンロードします。特にBerkley DBについてはDB 4を使う仕様になっているそうなので最新版ではなくDB 4のものをインストールすることに注意して下さい。

下記コマンドで色々インストールしていきます。

$ brew install automake

いろいろ自動生成してくれるAutomake(GNU Autotools)を使います。詳しいことは僕も知らない。

$ brew install libtool

libtoolをインストールします

$ ./autogen.sh

auto generationしてくれるシェルスクリプトを実行します。これを実行すると./configureが生成されるので、それも実行して下さい。

$ ./configure

次はDB設定です。

$ brew install berkeley-db4
$ brew link berkeley-db4 --force

Berkeley DB4をインストールします。バージョンは必ず4を選択。

$ brew install boost

boostをインストールして下さい。

$ brew install libevent

libeventも。以上が依存パッケージです。一気にインストールしようとするとエラーが出るのでエラーが出て困っている人は1つずつインストールしていくと上手くいくかもしれないです。

手順4:makeを実行する

パッケージの導入が終わったらmakeしていきます。

$ make
$ make chack
$ make install

makeはかなり時間がかかります。スペックの高いパソコンをお持ちの方はjobを並列に処理させるオプションを追加すると時間が短縮できます。

$ make -j4

以上でbitcoin-cliが導入されているはずです。コマンドを打って各自確認してみて下さい。

まとめ

今回はターミナルを使ってMacOSにbitcoin-cliを導入する方法を解説しました。これで色々testnetとかいじれるのでBitcoinに関する技術的な部分を勉強できるようになります。

ブロックチェーンはまだまだこれからの分野なので勉強する価値は大いにあるでしょう。誰かの参考になれば幸いです。

ビットコイン・ブロックチェーンについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらの書籍が技術面からのアプローチをしているので是非読んでみてください!今回の手順も、丁寧に解説されています。

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